ウェザーリポーター

誰かが降らした雨粒で できた虹を見て笑うんだ
そんな僕でも生活は いつも通りに続く

多少の不幸のことなんか 多分後に見て笑えると
そして鏡に映り込む いつも通りの顔が

傘をさした君が笑う その音が聞こえてくるけれど
なんでもないような顔をして笑う その手の傘がくるくるり

立派な隠し事 泣いた 月の出る夜
朝を連れた太陽は同じ顔だった
しっかりとお仕事 浮いた 形のない灯
そりゃ簡単に壊れはしないだろうけど
簡単に終わりそうな日常に怯える

静かに続いた生活に 起きたことはなんでもなくて
いつものように忘れては いつも通りの声で

鏡を隠した傘の下 向こう側はきっと見えない
いつものように回しては 見つけられないままで

傘をさした君が喋る そのどこか遠くの言葉だけ
なんでもないような顔をして笑う その手の傘がくるくるり

ひっそり消したこと だけど消えてくれない
夜へ沈む暗闇は馴染むみたいだった
あっさりなくすこと だけど忘れないこと
その単純な応えにいつも笑うのさ

傘が笑ってる その手を離れて くるくる回る
君は笑ってる? その顔隠して くるくる傘が
体はずっとさ 生きてきたんだよ その心だってきっとずっと

勝手な思い込み そして 誰かの世界
一人きりの生活でたぶん生きていく
さっぱりわからない だけど進んでしまう
その最低な答えにいつも笑うのさ
簡単に終わりそうな日常に笑ってる