病室

いつも夢に見るというと 嘘になるというから
たまに夢に見るというよ 君と僕の夢を

いつか君が死ぬよなんて 考えたくないよと
いうと君はいつも笑い 「それは君の嘘」と

唄う声もどこか遠く 鳥が囀り遊ぶ
君がいつも見てた映画 どんな終わりだっけ

君が今もしてる呼吸 僕の耳に届いて
君が嘘をついていても 今はどうでもいい

いつまでも君といたいから どこででも君といたいから
とりあえずここにいるんだ

今まで
泣きたいことはいくつもあったけど
それより
楽しいことがいくつもあったんだ
今更
おしまいなんて信じられるかよと
今でも
その手は強く握られてる

いつも突如終わりがくる 誰かが言う言葉を
笑う君と僕の終わり 「それがいいんだよ」と

咳をしてる君が笑う いつもよりも弱く
告げた別れ 響く 部屋に取り残されたまま

いつまでも君といたいけど いつまでも君といたいから
とりあえず今はさよなら

今まで
交わした言葉は忘れちゃったけど
それでも
この手に温度が離れないんだ
触ると
この手が冷めてしまいそうだけど
このまま
その手を強く握りたいよ

今まで
交わした約束忘れちゃったけど
いつでも
その手を強く握り締めたいから
いまでも
忘れずその手を握りしめたよ
そしたら
今でも確かに帰ってくる

そして今 解いた