雨雲

泣きたい雲が覆う日に 泣かない君が泣いた日に
死なない今を歌う日に 泣けない僕が笑う日に

生きたい人が死んだ日に 死に損ないが生きる日に
震えた声を零しても そこには誰もいないから

じゃあ 行こうか どうせなら遠くへ
あの雨雲の上に登って笑おう

止まない雨はないだろうけど そんなことはどうでもよかったんだ
だって 今も君と笑っている
いつかの傷も治らないまま だけど君はいつでも笑ったんだ
だから 僕はそれでいいんだよ

歌う僕らの声もいつか途切れ途切れになっていく
そんなそんな当たり前の日常を続けていくよ

止まない雨はないだろうけど そんなことはいつでもわかってんだ
だけど 止むなら今がいいんだよ
濡れてるけれど構わないまま だけど雨は今なおも降ってんだ
だけど 嫌う今を遠くまで

また濡れたらどうか思い出してね