とっておきの

宛先不明の言葉は血に溶けて 気づかないうちに体に馴染む
そうやってたまったものはどこへ行く?
知らないまま

行方も知らない思いがわからない 気づかないうちに忘れていたの
そうやって笑って消えて どこへ行く?
わからないままで

このとっておきの言葉は とっておきのままで忘れたよ
声はどこかを彷徨っている 誰かに いつか届くために

行き先不明の言葉は溶け落ちて 気づかないうちに誰かを裂いた
そうやって囓ったものはどんな味?
醜い笑顔で

今とっておきの言葉は きっと伝わらずに掠れたよ
今もどこかを漂っている心が君を証明する

なるべく似ている言葉を選んでは日が暮れて
今ここには誰もいなくなったよ

未だに思い出す 照明が照らす日を
話もできなくて 誰もいなくなった